漫画『ワールドトリガー』の評価と感想。この面白さを専門用語なしで伝えたい

漫画『ワールドトリガー』の評価と感想。この面白さを専門用語なしで伝えたい

ワールドトリガー面白いですねー。ポップな絵柄が結構好きで気になっていて、最近一気読みしました。正直こんなに面白いとは思ってませんでした。

でもネットでの評価を見ると意外と賛否両論なんですね。なんか納得です。

というのも、この作品は面白さが伝わり辛い!!勿体ない!

そこで「読んだことがないけど何がそんなに面白いの?」と思っている人に向けて、この作品の面白さを出来る限り分かりやすく伝えることが出来ればと思い、こうしてキーボードに向かっております。

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ワールドトリガーの特徴

この作品の面白さは、「設定の奥深さとそれに支えられた独特なSFの世界観」だと思っています。月並みに一言で言ってしまうのも何なので、もう少し噛み砕いてみましょう。

『ワールドトリガー』は「世界観>物語>キャラクター」の順で作られている……かどうかは定かではありませんが、他の漫画に比べて世界観と設定の作り込みが丁寧なのは、一度でもこの作品を読んだ方であれば納得してもらえると思います。

普通、脚本は「キャラクター>物語>世界観」の順で作られることが多いそうです。

言われてみれば、これまで読んだ漫画も見た映画も、そのほとんどが“まずキャラクターありきで、そのキャラクターの物語を世界観が取り巻いていく”という作品が多い。

例えば同じバトル系の漫画と比べてみると『ドラゴンボール』『ワンピース』『ナルト』『ハンター×ハンター』など、ここ最近で一世を風靡したジャンプの大人気漫画は、そのほとんどがどちらかと言えばキャラクターありきで世界観を構築しています。

それらとは逆に、世界観を中心にキャラクターが構築されているのが『ワールドトリガー』の大きな特徴ではないでしょうか。

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集団戦が面白い

ワールドトリガー
てなもんですから、いざ戦闘になるともう戦争ですよ。あっちゃこっちゃでドンパチやらかします。この集団戦がもの凄くしっかり練られていて面白い

『ワールドトリガー』の世界では必殺技を「ドン!」ってやってもダメなんです。全然ダメ。

ヌルッと敵の間を縫っていって、すれ違いざまに全員斬れてるなんてこともありません。

「俺たちが行っても足手まといだ……!」とか言ってないでむしろ行けと。数はケンカの基本です。

大規模な戦争モノで少し前に『キングダム』が大ヒットしましたが、あれをもう少し小規模に理屈っぽくしたイメージでしょうか。

異常なまでの再読性

で何がスゴイって、これらひとつひとつの要素が異常なまでの再読性をもたらしているのが、『ワールドトリガー』の一番スゴイところです。

設定や世界観が本当に丁寧に構築されているので、読む度に新しい発見があり、想像が膨らみやすくて、実際の描写以上にエンターテイメント。

1回目よりも2回目に読む方が面白いし、2回目に読むより3回目に読む方が面白い。そんでもって何度でも読みたくなる再読性が『ワールドトリガー』の面白さです。

僕は漫画喫茶で一気読み2回、今年(2016年)の初めごろに全巻買って、かれこれ通しで20回ぐらいは確実に読んでいます。さすがにそれだけ読むと若干飽きはくるものの、まだまだ行けます。

言わずものがな、同じ漫画をこの短期間で何度も読み直したのは初めての経験です。

なんてことをつらつらと語りつつ

「読んだら絶対面白いから読んでみろって」

と言って弟に勧めたんですが本気にしてもらえず、彼はまだ読んでいません。勿体ない!プレゼン力を鍛えてもう一度チャレンジしてみるつもりです。

「好きすぎだろ!!」とツッコまれそうなものですが、同じファンの人はきっと深く何度も頷いてくれていることでしょう。

作者の葦原大介さんもコミックの話の合間に「再読性は非常に意識して書いています」と言っていたようないないような。

奥深い設定と世界観に伴うデメリット

さて、ここまでほぼ手放しでベタ褒めしてきましたが、これらの要素がもたらすデメリットもそれなりにあると思います。

それは取っ付きにくさ。

設定の奥深さが裏目に出てしまうと、「何回読んでも面白い」が「何回も読まないと面白くない」になって敷居が上がってしまいます。

「ジャンプはカタログだ――」なんて話はよくされますが、『ワールドトリガー』は週の連載で読むには非常に取っ付きにくい。世界観や設定を細部まで知っているからこそ「スゴイ、面白い」と思えるシーンで構成されているので、逆に言えば2回も3回も読んでいる人でないと面白さ半減です。

加えて、派手でカッコイイ必殺技のシーンもないし、盛大に泣けるクライマックスとかもあんまりない。悪く言えば地味。良く言えば渋い。

アニメやゲームはすごく子供向けにマーケティングされていますが、正直ターゲットを間違えてると思いました。

そんなこんなで連載順は割と後ろの方だったりして、カタログという意味では、広告としての効果が薄いのが辛いところですね。

さらに性格やバックボーンなどがしっかり設定されたキャラクターがたくさん出てくるので、読み始めでは誰が誰だか分からなくなるのも取っ付きにくさの要因のひとつ。

「佐鳥」と言われてパッと思い浮かぶようになれば、そこからもっと面白くなってくるはず。

時々「キャラの書き分けが下手くそ」なんてコメントを見かけますが、むしろキャラクターの設定的なコントラストが弱くてそうなってしまっている気がします。魅力的な主人公は、影の薄いモブキャラに引き立てられてるところってありますからね。

『ワールドトリガー』なんか、むしろ主人公が一番モブだし……。

広告的に目立つわけじゃあないけど、なかなか面白さが伝わりにくいけど、絵柄の好みとかもあるだろうけれども、丁寧に書かれていて本当に良い作品です。ファンとしては、もっともっとたくさんの人に認知されたら嬉しいです。

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疑問、質問、反論、感想などございましたらお気軽にどうぞ!

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. By かふー

    同感です!再読性の非常に高い作品だと思います。なのに、ジャンプで後ろの方なので、途中で打ち切りになってしまわないかハラハラしてます(;^_^A

  2. By 匿名

    ワートリ感想サイトもいっぱいあって、それ見てるだけで時間が経ちます。
    あ、もちろんワートリ読み直してもですけど^^;
    当方40代女性(小学生の息子経由でワートリファンに)ですが
    ワートリに出会えて生まれてきてよかった!ってなくらいです
    (まあごく普通の人生ですが^^)。

    そこそこ頭よくて、いっぱいいる登場人物やら設定が苦でないというか
    好き!ってくらいの人でないと面白さは分からないかな~。

    「世界観>物語>キャラクター」とのこと、同意ですが、それなのに
    とってもキャラクターもいいですよね!
    大好きな子^^;ばかりですが、遊真押しです。

    あと、模擬戦ばかりで緊張感ないという感想も多いと聞きますが
    (過去描写は置いといて)、ちょっと読めば短期間の話ですごく厳しい緊張感いっぱい
    (その中でのほっこり)の世界だとわかるし、はっきり言って涙なしでは読めない!と
    思います。

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