【世界初】高山忠利氏の肝臓がん手術「高山術式」の何がすごいのか。

【世界初】高山忠利氏の肝臓がん手術「高山術式」の何がすごいのか。

今週のプロフェッショナルに出演するのは医師の高山忠利氏。世界初の肝尾状葉単独切除に成功した「高山術式」という手術で有名な医師だ。

今回は、彼の経歴やプロフィールと共に、高山術式の何がすごいのかを簡単にわかりやすく解説する。

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プロフィール

高山忠利
高山忠利(たかやま ただとし)
1955年生まれ
東京都出身。
趣味はゴルフとランニング。

経歴

日本大学第二高等学校卒業。
1980年3月日本大学医学部卒業。
1984年3月日本大学大学院医学研究科修了。同年9月医学博士(日本大学)。
1987年6月国立がんセンター中央病院外科チーフレジデント。
1989年6月同病院外科医員。1995年4月同病院外科医長。
1995年10月東京大学医学部第二外科学講座講師。
1996年11月同講座助教授。
1997年4月東京大学大学院医学系研究科肝胆膵移植外科学助教授。
2001年4月日本大学医学部外科学講座外科3部門教授。
2004年4月同講座消化器外科部門教授。
wikipediaより

高山医師が「高山術式」を開発したのは39歳のとき。1994年のことだ。それからも外科医としての腕を磨いてこられ、今では年間で250件以上の手術を担当している肝臓外科医のトップとして活躍を続けている。

この実績は彼の人知れない努力と研鑽のたまものであり、その姿勢は肝がん患者の命を救う一方で、日本の医療の国際的評価の支えにもなっている。

高山術式

世界初の肝尾状葉単独切除と言われても、我々一般人には何がどうすごいのか良く分からない。一口で言うと、不可能と言われていた肝臓の尾状葉という部分の癌を、世界で始めて切除することに成功した術式だ。

尾状葉とは、肝臓全体をりんごに例えると芯に当たる部分だそうで、りんごの実の部分を傷つけることなく芯だけをくり抜くというのが高山術式。

言えば簡単そうだが、肝臓は無数の血管が複雑に入り組んだ『血の塊』と言われていて、言うなれば果汁を出さずにりんごの芯をくり抜くようなもの。難度は非常に高く、やり方さえ覚えれば誰にでも出来るという類のものではない。

全国平均が1リットルという大量の出血量が問題となる肝臓手術において、平均370ccの出血量で完了させることが出来るのも高山術式の大きな特徴だ。ゆえに輸血も必要なく、術後の患者の負担も軽い。

高山術式のすごさはこの点、「出血量を少ない」ということに集約される。

そういうわけで、高山医師がいる日大板橋病院には全国から彼の腕を頼りに患者が集まる。この術式によって、手術不能とされた症例のうち、高山医師の所では3割が手術可能になっているという。

細心と革新

ところで、高山医師のすごいところはこの術式が全てではない。そんな彼のモットーは「細心と革新」。彼の名を世界に認めさせた高山術式にも、その考え方が色濃く反映されている。

病気で苦しんでいる患者さんに細心の注意を払い、神経質なまでに丁寧に、時間をかけて治療する。これが「細心」。もうひとつ、「革新」は医学の学問的な発展を目指す姿勢。これが高山医師の外科医としてのモチベーションでもあり、患者さんの希望にも繋がっていく。

言ってしまえば高山術式とは、高山忠利氏が医師としての自分に向き合う時の「細心と革新」というモットーから生まれた副産物に過ぎない。

人の命を預かる医療の現場で、地位や名声に驕ることなく、一人の人間として真摯に向き合っていく姿勢こそがこの人の凄さなのだと思わさせられる。それこそ言うは易しで、誰にでも簡単に出来ることではない。

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  1. By NHK

    番組拝見しました。出血量を減らすためにことごとく縛る、と言うポリシーはわかった。しかし、今はシーリングデバイスも進化しているので、それを駆使するのも技術ではないか。道具に拘ると番組でも言っていたが、そうであるなら猶更だと思う。さらに、それだけ細かい血管を扱うなら、なぜ拡大鏡をつけないのか理解に苦しむ。あと、回診の場面で、この時代に傷口に消毒をしまくっていたのは時代遅れも甚だしい。

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