スイスアーミーマンを見た感想と解説。これは幻覚なのか?それとも現実か?(ネタバレあり)

スイスアーミーマンを見た感想と解説。これは幻覚なのか?それとも現実か?(ネタバレあり)

前から見たかったスイスアーミーマンがTSUTAYAでレンタル開始していたので速攻借りて見ました。最初から最後までギャップが激しいと言いますか、つかみどころがない謎めいた作品でしたね。
まずはさらっとあらすじをご紹介していきましょう。

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あらすじ

無人島に漂流した、ハンクは誰も助けにこないことを嘆き今にも首を吊って自殺するところでした。

自分の首に縄をかけ首を吊ろうとした瞬間に、浜辺に一人の男性が寝転がってるのを見つけます。
スイスアーミーマン引用:はるひなの映画news

それを見たハンクは一旦首吊りをやめて男性に駆け寄りますが、それはすでに遺体となった男性でした。

男性が生きていれば孤独からは逃れられると希望を感じたハンクはまた落胆し、再度首吊り自殺することに………

しかし、男性の遺体が突如勝手にオナラをしだし、オナラの力で海を泳ぎ出したのです。

驚いたハンクは、急いで死体にまたがってボートのように無人島を脱出するのでした。
スイスアーミーマン引用:静岡シネギャラリー
果たしてハンクは助かるのか?そしてこの遺体はなんなのか?

登場人物

ハンク役……ポール・ダノ
ポールダノ引用:映画情報局
ポールダノと言えばやっぱり『リトルミスサンシャイン』です。

あの時のポールダノが一番好きですね。他の映画では、危ない犯罪者役のイメージが強い気がします。

今回のスイスアーミーマンでは、無人島に一人で孤独と戦う主人公を演じてますが、この時点で幻覚見えてもおかしくない状態ではありますよね。

その時のポールダノの絶妙な演技でイかれてるのか正気なのかとどちらとも取れるような演技なので最後まで読みづらいです。

ハンクは女性と上手く話すことができずにいる内気な男性です。母親は早死にしており、父親には、「低能」とバカにされて疎遠な関係にもなっているようでした。

一人の女性に恋心を抱きますが、話したこともなく想いを告げずにいました。そんな彼に勇気を与えたのが、死体のメニーです。

メニー(死体役)……ダニエル・ラドクリフ
ダニエルラドクリフ引用:産経ニュース

ダニエルさんまさかの死体役。w

ハリーポッターでドッカーンと売れたはいいけど、ラドクリフ君もまさか死体役をするとは夢にも思ってなさそうです。w

共演者のポールダノから「すごい脚本が君に届くからぜひ検討してみて」と連絡があり、全貌を知ってからこの役に一目惚れしたそうです。

さすがダニエルさん。w

このメニーという死体がこの映画では重要な鍵になるのですが、映画のタイトルの『スイスアーミーマン』は日本で言う所の『十徳ナイフ』という意味です。

つまり、これです。

アーミーナイフ

十徳ナイフ(アーミーナイフ)

このナイフのようにいろんな機能がメニーには備わっているということです。

オナラを噴射したり、チョップで物を破壊したり、口に物を挟んで弾丸のように飛ばしたり指を弾けば火花を出すことができます。

まさに多機能型死体。低能と父親にバカにされるハンクとは逆で、死体ながらも多機能な活躍を見せるメニー……ちょっと皮肉っぽい感じも出てますね。w

そして死体なのに、カタコトながら徐々に言葉を覚えて喋り出します。

設定がこの時点で映画に対して興味をそそります。

幻覚なのか現実なのか?(多大なネタバレあり)

メニーと出会ってから、なんとか生きる希望が芽生えるハンクですが、無人島でハンクとメニーの二人きりなので、もしかしたらメニーはハンクが幻覚として見えているだけなのでは?という疑問が生まれてくるのです。

(ここからネタバレするので見てない方は注意してください。)

ここが最大の映画の魅力で最後までわからない謎になっています。

幻想的な音楽と映像がどちらとも取れる感じなっているの見ている側は、「幻覚?現実?」と常に迷うことになるのです。

ここから最大のネタバレなんですが、メニーの存在もメニーの機能も『現実』です。ハンクがおかしくなって幻想を見ているわけではなく、完全に多機能型死体としてメニーは頑張っています。w

面白いことに僕は最後のシーンで「やっぱ幻想だったんだ……映画好きを舐めるなよ」くらいの気持ちでいたのですが、ハンクの幻想ではないとわかるシーンでは、すごい展開になり驚きました。

「あんな感じの裏切り方があるのか」………とちょっと残念。w

多機能が面白すぎる

この多機能設定ですが、もはやギャグです。w

ハンクはメニーを利用して脱出を試みます。そしてメニーの機能を少しずつ知っていきそれを上手く使いこなすのですが、使い方がアホすぎてところどころ笑いました。

オナラで海を泳ぎ、その他には、雨を飲ませて水を体に貯めて水筒がわりに使ったりします。

一番くだらなくて笑ったのは、エロ本を見せてメニーを興奮させ、ち○こが勃起。そしてメニーのち○この方向を見ながらコンパス代わりにするという機能です。

くだらなすぎて爆笑しました。w

メニーって一体何者?

終始くだらない機能を利用して森からの脱出を試みるハンクを見ていると、幻想に思えてもしょうがないですよね。最終的にあれが全て現実ってことになるので、「メニーって何者?」ってことになるのですが、それは最後までわかりませんでした。

監督曰く、「最初のオナラで笑わせて、最後のオナラで感動させたい」と語っていたそうですが、僕は感動というよりかは、「メニーって結局なんだったの?」という疑問が残り後味悪い感じで終わった気がします。w

映画全体としては、音楽も幻想的なのでミステリアスになるし、気持ちも穏やかになるのですが、最後の最後で「うん?」って頭を傾げたくなる結果でした。

最後に

しかしながら、笑えるシーンがたくさんあったので僕は好きです。

微妙と思うのは、最初から最後までメニーが何者なのかわからなかったことですね。

僕が監督なら最後のシーンは『ハンクの幻想だった』っていうオチか、『みんなが見てないところで最後にメニーがちょっとオナラをして終わり』にした方が映画的には感動できる気がしました。

あれだけみんなの前でオナラしながら海を泳いで行かれたら、こっちも感動するよりか戸惑う。w 「あいつなんなの?」ってボソッと喋っちゃいそう。w

しかし、この辺も見る人によってはそっちの方が全然いいという人もいると思うので映画としては違和感なく楽しめました。

僕はお金出して借りてきた映画でも演技が下手だったり、違和感ばかりの映画だったら途中でもDVDを排出するタイプです。時間の無駄になっちゃいますからね。

最後まで楽しめたのは、「この二人は一体どうなるんだろう?」という楽しみがあったし、何より二人の関係が面白かったら。それだけでも良い映画でした。

見てない方はぜひご覧ください。オススメです。

それでは失礼します。

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