聴けば聴くほどハマっていく、スローコア/サッドコアの名盤4選

聴けば聴くほどハマっていく、スローコア/サッドコアの名盤4選

あんまり音楽をジャンルわけするのは好きじゃないんですが、パッと聞いてどんな雰囲気かが分かるのが便利なので便宜上。今回はスローコア/サッドコアにジャンル分けされるアーティストから、個人的に名盤と思うアルバムをピックアップしていきます。

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スローコア/サッドコアとは

すごくとろーんとしたゆっくりしたテンポの音楽です。テンポがすごいゆっくりなので暗い音楽のイメージが強いですが、聴いてみると意外とそうでもなかったり。暗いというよりはダウナーな曲という方がイメージに近いかも。

あんまり表立って語られることのないジャンルではあるものの、1990年代から現代までのオルタナティブシーンを語ろうと思ったらスローコアなしでは語れないくらい重要な潮流だと思う。

そいではいってみましょー

Red House Painters「Retrospective」

Retrospective
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Red House Paintersスローコアの中でも割とマニアックな存在な気がするスローコアの第一人者。最近、フロントマンのmark kozelekの活躍で再評価されつつある。気がする。「Retrospective」は全13曲入りのベスト盤。ベスト盤は卑怯か!?と思ったけどこれが一番ヘビーローテーションなので仕方ない・・・。

#1「Shock me」、#7「San Geronimo」、#5「New Jersey」らへんは変なメロディーのギターの轟音と妙にコミカルなリズムにお経みたいな気持ち悪いボーカルが癖になる。個人的にはこの妙な中毒性のあるアンサンブルがRed House Paintersの真骨頂。さすがベスト盤というべきか、Red Houseにしてはキャッチーな曲がたくさん収録されている。

#3「katy Song」、#4「Summer Dress」、#11「Drop」はスローコアらしいスローコア。バンドのアンサンブルよりもフロントマンのMark Kozelek臭がすごい。失恋した時とかに聴くとものすごい悲しい気持ちになれる。

他のアルバムにも名盤はあるけど結構捨て曲も多い。ベスト盤が一番聴きやすいと思う。唯一ケチをつけるとすれば、その後に出たアルバム『Song For Blue Guitar』の曲が入ってないのがつらい。

Red House Painters「Song For Blue Guitar」

Songs For A Blue Guitar by Supreme Records / Island Independent 【並行輸入品】
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ということでこっちも紹介しておく。これまでに比べるとかなりキャッチーでメロディアスで暗さと重さが抜けている。根暗のひきこもりが外に出た感じの心温まるアルバム。メロディーのフックに磨きがかかってる。

#1「Have you forgotten」がズバ抜けてカッコイイ。映画『バニラ・スカイ』で使われたことでも有名。#3「Make Like Paper」ではRed House Paintersらしい変人アンサンブルが聴ける。

#10の「Silly Love Song」は重たいマイナー調でこれまでの暖かみのある世界観を一気に沈めていく締めナンバー。ひきこもり部屋にもどる。ちなみにこの曲はポールマッカートニーのカバーだけど、言われても分からない。

Googleで検索して出てくる#1「Have you forgotten」はスローバージョンだけど、アルバムに収録されているのはこっち。

Low「Things We Lost In The Fire」

Things We Lost in the Fire
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「これぞスローコア」というある種の型みたいなものを決定付けたらしい、スローコアの代表みたいな連中。キャリアの中から『Things We Lost in the Fire』を選んだのか、聴きやすさとLowらしさのバランスが一番良いと思ったから。Lowを聴いたことがない人にはまずこの1枚をお勧めしたい。

アルバム全体を通してものすごいミニマルでシンプル。それでいてどこまでも広がっていく世界観に言い知れない陰鬱さが付きまとう。アルビニがプロデュースしているとこもポイント高い。

#1「Sunflower」のつかみは異常。個人的なツボにハマったのか、曲がそういう作りなのかはわからないけど、パッと聞いた感じ猿でもできそうなシンプルなアンサンブルに一発でもってかれた。
序盤は地べたを這うような陰鬱な空気が続く。#8「Like A Forest」辺りから段々空気が変わってくる。#13「Im Metal」がまた名曲で、優しい暖かさに包まれているような曲で、赤ちゃんに小さい体のそのままでいてほしいって歌ってる。鉄箱にぶちこんで。

Sun Kil Moon「Benji」

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Red House Paintersが世間にあまり評価されず、腹を立てていたらしいフロントマンMark Kozelekがついに世界的に評価されたアルバム。これまでのフワフワした世界観がどっしり地についた到達点という印象。

ギター弾き語りというシンプルな構成で、ここまでの重厚感を出せるのは普通にスゴイ。Red House Paintersを含めたMark Kozelekのキャリアの中でも最高傑作と言えるほどのアルバム。

アルバム全体を通して老衰と死へ向かう変化というテーマは重苦しいし、哀愁というよりももう情けなくすら感じる。華々しさなんか欠片もない、本当に音楽しかない男が搾り出すようなこの情けなさが、Kozelekのロックなんだと思う。飾らなさがものすごいアーティスティックな1枚。歌詞にものすごい力が入ってるので、ぜひ買って詩を理解して聴いてほしい。

特に気に入ってるのは#11「Ben’s My Friend」。時間が自分やまわりを変えていくことを、スパニッシュ風のテイストに乗せて物悲しく歌った曲。

あとがき

スローコア紹介といいつつRed House Painters一色になってしまいました(汗)。他にもいいアーティストはたくさんいるんですが、そろそろ疲れてきたので今日はこの辺で。

スローコア系のアーティストは妙な安定感があって、なかなかこの1枚!って決められないんですよね。好みも分かれるところですし。

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