プリズンエクスペメントを見た感想。日本の洗脳教育を見ているようでした。ネタバレあり。

プリズンエクスペメントを見た感想。日本の洗脳教育を見ているようでした。ネタバレあり。

スタンフォード監獄実験を題材に作られた映画です。内容的には完全に日本の洗脳教育でした。日本の教育も雇用形態もこんな感じだよな。w

まずはスタンフォード監獄実験についてご説明していきましょう。

1971年8月14日から1971年8月20日まで、アメリカ・スタンフォード大学心理学部で、心理学者フィリップ・ジンバルドーの指導の下に、刑務所を舞台にして、普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまうことを証明しようとした実験が行われた。
引用:wiki

期間は二週間で、大学生21人を集めて、11人を看守役10人を囚人役という役割を与え、それぞれが演じてもらうということです。

前にもスタンフォード監獄実験を題材に映画が作られたことがありますが、今作の方が断然面白くてリアリティがあります。今回の映画では、看守役名と囚人役名です
プリズン引用:cinemarche
前の二部作と比べて見るのも面白いのでオススメです。

三部作もリメイクされてるスタンフォード監獄実験ってそれほど興味深い実験なのでしょうね。

Sponsored Link


今回のプリズンエクスペリメントの感想。

プリズン引用:アリスのさすらい映画館
何と言っても最初から最後までリアルだし人の感情が上手く表現できてるし、見応え抜群でした。

大学生21人を求人で一日15ドル(日本円で約1500円)で集めるところから刑務所の実験を行うとこまで隅から隅まで面白かったです。

お金が安すぎる。

15ドルにピンとこなかったのですぐに日本円でいくらなのか調べたのですが、約1500円です。と言ってもすることは囚人も看守も刑務所内で役割を果たし、ただ過ごせばいいだけの話なのですが、開始10時間で囚人側が、「これで15ドルって安すぎる」と不満を漏らします。

確かに安すぎる。こんな理不尽なバイトないです。w

狭い空間での実験

三部作の中でも刑務所内の施設が手作り感があり、全体的に狭いので見てる側も誰がどこにいるのかが理解しやすいために、物語がわかりやすくなってます。

狭い空間でのミステリーってわかりやすくて大好き。『大人の事情』って映画も狭い空間で全員の語りだけでストーリーが進むので理解しやすいです。

実験前から準備が忠実。

大学生を集めるシーンから、実験の流れまで実際の実験とかなり忠実です。

実験が始まる前に、警察の車が家まで逮捕しにいき、罪状まで読み上げ連行します。刑務所では、裸にされ殺菌のためにスプレーを全身に………もはや本物の刑務所と言ってもおかしくないです。

囚人の服装は個性を捨てさせるためにワンピースに着替えさせ、頭にはストッキングを被されて、女性のような格好にさせるのです。屈辱でしかないですよね。囚人

そして最初はこれを受け入れていた囚人側ですが、思ったより早く不満は爆発します。

実験二日目で暴動

看守の執拗ないじめにしびれを切らした囚人は二日目で暴動を起こします。早すぎに思えますが、見てる側からしたら「そりゃそうなるよなー」って感じです。

域を超えた実験になってますし、囚人と言っても彼らは本当に罪を犯したわけではありません。

こうなるのも無理はありませんよね。まだこれだけの抵抗力があったころが懐かしいくらいで終盤には変わり果てていくんですが………

みんなお金目当てで集まった大学生。報酬がもらえることが囚人側の判断を鈍らせてしまい「二週間耐えれば大丈夫」と思考停止してしまうのです。

恐ろしすぎる。

本当に怖いのは看守なのか?

映画を通して感じるのは、囚人が一番恐れているのは、看守ではなく実験を開始した心理学者のジンバルドー教授です。

教授

ジンバルドー教授

引用:シネマトゥデイ
彼が刑務所のトップであり、実験を終わらせるも続行させるも彼次第ということです。実験中も中止するという選択肢があったのに、続行しつづけました。

中止になりそうな瞬間はあったが、部下に対して教授は「全ての決断は私が下す」と自分の権利を振りかざします。まさに看守と囚人の関係そのものですね。

どこの組織でも体制側が常に上になるように仕組みができていることがわかるので恐怖を感じました。

人は肩書きや役割をもらうだけでここまで変わるのか?

囚人や看守という設定を与えられ同じ空間を過ごすだけでここまで人間は残酷になれるのです。看守

看守役は看守の服サングラス警棒を与えられ「看守をしろ」と言われただけで体罰を簡単にしてしまい、囚人役は看守からの体罰で最初は抵抗したものの徐々に牙を抜かれたかのように、目が死んで最後は人が変わったようになってしまいました。

あなたが看守と囚人、どちらか選べと言われたらどっちを選びますか?

僕は………この映画を見てしまってからどちらも最悪だと感じました。看守になっても心を失うし、囚人になれば心を踏みにじられて心を失う。どっちも同じ結果が待っているような気がします。

完全に日本はこの状態

僕はこの映画を見ていると日本の教育雇用形態を思い出します。

何かの肩書きや役割を与えられてそれに沿って行動し、脱線したものは体罰か批判をされて孤立する。

過労死して亡くなってしまう人が実際にいる日本は、この状態が続いていたのではないか?と僕は心から痛い気持ちになりました。

囚人が「実験から離脱したい」と思った頃には、最悪な精神状態になっています。

肩書きを利用したパワハラセクハラ、日本社会にもこんな最悪な環境が蔓延していることを改めて実感できる映画です。

しかしながら体罰は絶対なくならないと僕は考えてます。だって体罰がなくなるってことは刑務所もなくなるってことですからね。

犯罪を犯した人間を刑務所に閉じ込めるのも体罰です。体罰がなくなるということは、これすらもなくなるということです。そう考えると体罰はある程度は必要ですよね。

じゃないと北斗の拳のような世紀末になってしまいます。

最後に

もっとも印象的なシーンは二つありました。

実験中に仮釈放を審査する審議が行われ女性が囚人に質問し囚人はこう答えました。

女性「仮釈放できるなら報酬を放棄しますか?」

囚人「喜んで放棄します」

最初は報酬(お金)目当てで集まった大学生ですが、6日目には仮釈放できるなら報酬を放棄するとまで言い出すのでした。

それほど危険な実験だったということですね。

そして、もう一つは、あまりに屈辱的な映像に教授は耐えきれなくなり、実験現場まで行きその場で中止することを囚人と看守に伝えます。実験6日目のことです。

その時の看守の一人はこんなことを言いました。

教授「この実験はこの時点で終了とする」

看守「それって二週間分の報酬はもらえないということですか?」

報酬を欲しがる看守と、報酬を放棄してでも仮釈放を懇願する囚人。これだけ違う回答に僕はまた恐怖を覚えましたね。

実際の刑務所ではなくただの実験だというのに、人は肩書きや役割が与えられただけでここまで人は変わってしまうのですね。

実験終了後も教授はカウンセリングを続けて後遺症がないかを10年間確認したそうですが、全員大丈夫だったそうです。

日本社会もここまでではないにしろ、肩書きや役割を与えられた瞬間に変わって行き、間違った方向に進んでしまうことがあると思います。

それをもう一度考え直す映画としては最適だと僕は思うのでこの映画はオススメです。

Sponsored link

疑問、質問、反論、感想などございましたらお気軽にどうぞ!

*