インクルーシブ保育とは?メリットとデメリットを考えてみた

インクルーシブ(inclusive)とは日本語で包括的という意味。保育は年齢でクラスを分けるのが一般的ですが、インクルーシブ保育は年齢も障害も関係なく、様々な背景を持った子供たちを育て合わせます。

そこで起きた問題を自分たちの力で解決させる、そういったやり方に子育てはもとより人材育成の視点からも注目されている手法です。

そんなインクルーシブ保育の第一人者・野島千恵子さんをご紹介すると共に、インクルーシブ保育のメリットとデメリットを個人的に考えてみました。

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インクルーシブ教育について

その前に、まずは簡単にインクルーシブ教育について。

インクルーシブ教育とは、簡単に言うと障害を持った人もそうでない人分け隔てず、同じクラスで教育を受けさせようという概念です。

僕らが子供の頃には「なかよし学級」なんてものがあったりして、障害を持つ子供は別のクラスに通っていました。

「なかよし学級」ってなんだか優しいふんわりした名前を付けられてはいても、子供ながらに「彼らは僕らと同じように生活が出来ないから隔離されている」という印象を持ったものです。

と同時に、「大人たちはそう思わせたくないから誤魔化している」というようなことを思ったりもしました。

ひねくれた子供だったのでね・・・。

でも子供は何も知らないようで、本当にたくさんのことを見て考えています。

そうした偏見を育てずに、同じ社会の一員同士として子供たちにまず認めあってもらい、自分たちで共生の道を探ってもらおうというのがインクルーシブ教育のコンセプト。

それを保育に初めて取り入れたのが、野島千恵子さんというわけです。

インクルーシブ教育のメリットとデメリット

志だけを聞くと素晴らしいぜひ導入しようと思うかもしれません。しかし、実際の導入には高いコストと専門的な知識やスキルが求められ、推進する動きも緩慢なのが現状のようです。

ざっくりと俯瞰してみると、この一文がそのままメリットとデメリットですね。

実際にインクルーシブ教育を受けさせようと考えていても、最初の段階から「健常者の親」と「障害者の親」という二つの立場が存在しているわけで。

まずそこのインクルーシブが難しいことを考えれば、教育の箱をインクルーシブすることがどれだけ難しいことかが想像できると思います。

さらには障害の有無に関わらず、いじめや差別の問題は社会のあちらこちらに転がっています。

さすがにそこまで行くと俯瞰しすぎな気もしますが、個人的には問題の本質は同じところにあるように感じます。

「インクルーシブ教育について考える」ということは、そうした問題にメスを入れていくのと同じようなもので、そりゃあ誰がどう考えても正しい答えなど出るはずもなく(目指す終着点が違いを認め合うというトコロなわけですから)、それでも積極的に考え続ける忍耐と信念が必要なんだと思います。

これらは子育てをしているわけでもない第三者の立場だから言える意見ですが、その渦中はもっと色んな割り切れない問題の業火に焼かれる日々なんだろうと想像してしまいます。

野島千恵子さん

野島千恵子
野島千恵子さんは現在63歳。「子どもの中で子どもは育つ」をモットーに、インクルーシブ保育に取り組む第一人者です。

違うものが同じグループに存在するということは、それだけで問題を招きやすい。そのトラブルこそが子どもたちを育てるチャンスというのが野島さんの考え方。トラブルを抱えた子供と向き合いながら、自分たちの力だけで解決できるように導いていくのが彼女のやり方。

こうした彼女のインクルーシブ保育は、人材育成の面からも研究者たちに注目されています。

「失敗こそ最高の学びのチャンス」

おそらく誰もが聞いたことがあるセリフです。

それなのに問題を抱えてうずくまって立ち止まってしまったり、さらには裏返って回りに当たり散らしてさらに大きな問題にしてしまうことはよくあります。

子どものころからそうした問題を解決していくクセを育てる野島さんのやり方は、保育だけでなく教育全体が、ましてや社会全体が中心的に考えていくべきなのではないか。

自分を鏡にそんなことを考えさせられました。

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