【人間関係の作り方2】言葉の役割を間違えた具体的な失敗例と成功例2つ

【人間関係の作り方2】言葉の役割を間違えた具体的な失敗例と成功例2つ

前回の記事「【人間関係の作り方】言葉の役割を「伝えること」から考え直して、コミュニケーションが驚くほど上手くいきだした話」についてこんなコメントを頂きまして、ありがたいことでございます。

つまり(少なくとも現代日本の若い人だと)、人の眼・・・(というよりも、人に与える「インパクト」?)が心配で、自分で「やんわりフィルター」を通してマイルド化して言葉を出してしまうんだと思うのですよ。そのせいで伝わらない。気疲れする。溜まる! それを打破できずに苦しんでいるのです。
(中略)
「こんな場面でこういうふうに話が展開するのが『世界作り』方式、こんなんなっちゃうのが『ぶつけて壁作り』方式」っていう、模範というか見本をいくつか挙げてくださるとたいへんに参考になるかと思います。

記事を書いてお答えしますと言いつつ身の回りが少々慌しく、あれから随分と時間が経ってしまいましたが、やるといった手前はやらねばなるまいと。

というわけで、前回の記事を参考にシチュエーション毎にいくつかの例を挙げて解説してみようと思います。

と言ってもですね・・・前回の話は「言語の基本的な機能を意識するとコミュニケーションが楽しくなった」という話で、言語の機能に関する意識の違いの話なんですよね。

それは「同じ結果に対しても受け取り方や考え方が変わっていく=考え方をシフトすることでいろいろ円滑になる」というもので、具体的な例を出すのが難しいのですが・・・。なんとか頑張ってみようと思います!

おそらく前回の記事を読んでいない方にはちんぷんかんぷんになってしまう思うので、もし興味がある方は「【人間関係の作り方】言葉の役割を「伝えること」から考え直して、コミュニケーションが驚くほど上手くいきだした話」から続けて読んでみて頂けると嬉しいです。

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恋愛の場合

昔から、それはもう古くからたくさんの人が恋の悩みに頭を抱えてきたように、コミュニケーションの究極と言えば恋愛ですよ。ええ。恋愛ほど相手のことが考えられないシチュエーションもそうないと思います。

相手のことを思って・・・と自分では思っていても、その実「自分の気持ちに応えて欲しい」ばかりで相手の気持ちを丸無視、なんてケースもよくよく見られます。

それも無理からぬことで、恋愛に“遊び”を持てる人はそう多くはありません。男遊びとか、女遊びとか、そういうことではありませんよ。“余裕”と言い換えてもいいでしょう。

世間をざーっと眺めていると、ある程度の“遊び”がある人ほどよくモテているように思います。

と、話が逸れました。それでは早速、例を挙げてみましょう。

告白をする男の子

随分前に受けた恋愛相談の話です。いやぁ、いくつになっても色恋の話は面白いものでございますな。

男の子は20歳。お相手は28歳の女性で彼氏持ち。

なんでも彼氏とは遠距離で、随分長い間合わない期間もあったりして彼女はとても寂しがっているようです。

男の子が彼女にそんなプライベートな相談を受けた折、彼女と話しているととても心が和らぐ彼はついつい好きになってしまったと。

しかし8歳年上の彼氏持ち。さてどこから切り込んだら良いか。待っていても事は動かない。何せ不器用な彼は告白すると決意を決め、勇気を振り絞って彼女の前に立つのでした。

ぶつけて壁を作る方式

さてさて奮い立った彼の告白。返事は敢え無くのNOでした。それはもう落ち込んだ彼ですが、聞いてみると何の事はない、当然のNOでした。

何の下準備もなく「好きです。付き合ってください」のテンプレート。

なぜ相手が好きだったのか、どんなところに惹かれたのか、一緒にいてどう感じていたのか、改めて彼に問いただしてみたところ、何も言葉が出てきません。

「相手に気持ちをぶつける」という表現があるように、恋愛では一方的に自分の気持ちをぶつけるイメージを持つ人が多いように感じますが、文字通り感情をぶつけただけ。

28歳になって結婚の二文字がなかなかに重く感じられる今日、ましてや円満とは言わずとも彼氏がいます。

そんな状況で、20歳になったばかりの未成年に少々毛が生えた程度の男子の「好きです。付き合ってください」を真に受けてOKするような人は結構レアだと思います。

NOの答えに意気消沈した彼は、彼女を徐々に避けるようになっていきます。

世界を作る方式

そこに至って相談を受けたので、『世界を作る方式』でやり方を変えて再チャレンジしてみました。

まずは二人の関係の修復です。

彼女の世界観は「恋人としての彼を必要としていない」ことは明らかなので、とりあえず友達として居座ります。

男の子はそれでも好意を寄せている気持ちは変わらないと言うので、「これからも好きでいたい。それでも友達として仲良くして欲しい」と伝えてOKをもらい、継ぎ接ぎながら無事修復。

そこからは相手の世界観を徹底的に大切にするやり方にシフトしました。

とにかく楽しい時間を提供すること。一緒にいる時は彼女が気持ちよく過ごせるように努力すること。上手に褒めて照れさせて良い気分にさせてあげること。その際、自分の好意はぶつけずに添えること。彼女が辛いときは一緒に落ち込むよりも指摘をするよりも気分を晴らしてあげること。

自分の気持ちを分かって欲しい、気持ちに応えて欲しい、という自分本位の欲は捨てます。「報われなかったらどうしよう」とか、そんなことを考えては彼女の気持ちに影を落とすだけなので無視。

とにかく相手と自分の世界を徹底的に楽しいものにしていくように心掛けて二人の関係は再スタート。

どれもこれも一筋縄ではいきませんでしたが、一緒にあれこれ考えて作戦を練って、彼と彼女は徐々に仲良くなっていきました。あれからもう3年が経ちますか。

2人はもう付き合って2年目になります。

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電話代に文句を言われた話

かなり昔の話ですが、私はこう見えて大工仕事をやっていたことがありまして。親方がまた頭の固い典型的な職人カタギ。

当時の僕らの世代は、ケータイを使って彼女と長電話なんて割と当たり前の時代で、電話代を月に2万も3万も使っていることがよくありました。

そんなお金の使い方について、親方にそれはもうやたらと文句をつけられたことがあります。

「勿体無いとは思わないのか?」「常識的に考えておかしい」「お金はもっと有意義なことに使うべき」

生活の大変さを知った今になって思えば、そりゃあ勿体無いと思います。しかし親の脛を心ゆくまでかじっていた当時15や16の私にとっては、彼女との長電話には電話代をつぎ込むほどの価値がありました。

当然口論になりますが「価値観が違っているからどうあっても折り合わないので、この話はやめましょう」という私の切り替えしに、親方は「それは逃げ口上だ」と追撃の手を緩めません。

果ては「口答えをするな」という立場を振りかざした最強のカードを切ってきたので、子供だった私は猛反発。その一件で向こう一月はギクシャクするという結果に。

ぶつけて壁作り方式

この話は典型的な『ぶつけて壁作り方式』で進んでいます。

お給料の使い道なんてどうでもいいくだらない話で、お互いに最悪な関係を築いています。

親方は自分の気持ちが全く伝わらないので、さぞヤキモキしていたことでしょう。方や私は「何でそんなことに文句をいわれにゃあかんのや」と不信感を砂山のごとくに募らせました。

伝わらない。分かってくれない。お互いにそんな思いばかりが先行して、自分たちの関係を傷つけていきます。分かってもらえないことが受け入れられないんですね。

そのことがお互いに壁になり、八方塞がりのやりとりは感情を伴った反発に発展しています。

世界を作る方式

言語の基本構造に則って『世界を作る方式』で考えると、電話代が勿体無いという親方の言い分を「自分のことを分かってくれていない」ではなく、「彼は自分が使う電話代を勿体無いと感じている」という事実をまずは受け入れるべきでした。

自分より目上の立場の人間です。

礼節を重んじれば、彼の言い分を真摯に聞き「考えを改める」まではいかずとも、貴重な意見として胸に留めておくのが模範的な態度です。

「そうですね。親方がそう言うのであれば、少し考え直してみます。」

その一言があれば、当時よりももっと良い関係が築けたのではないかと、今になって思います。

ここで起きた間違いは、お互いに自分の気持ちや感情に振り回されすぎて、関係性に盲目的だったことです。

相手の言葉を「分かってくれない」なんて被害妄想で捻じ曲げて、何とか分からせようとあの手この手を駆使した結果、変にこじれてしまいました。

まとめ

【人間関係の作り方】言葉の役割を「伝えること」から考え直して、コミュニケーションが驚くほど上手くいきだした話」で話したことの出来るだけ具体的な例を挙げて欲しいという要望に応える形で書いてみましたが、やっぱりなかなか難しいですね。

さて果たしてこの話が喋れない人の発話ストレスを緩和する処方箋になるのか。コメント欄でも返信させて頂きましたが、私としては疑問が残るところであります。

そのことについて「【人間関係の作り方】コミュニケーションスキルを身につける為の実践的な訓練の話」と題して少し考えてみましたので、良しければ目を通していただければと思います。

前回の記事から最後まで読んで頂いた方へ、本当にお疲れ様でした。最後まで、本当にありがとうございました。

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