“ファルコンズ・アイ”と呼ばれた男・小林快次。日本初の恐竜学者に注目してみた。

“ファルコンズ・アイ”と呼ばれた男・小林快次。日本初の恐竜学者に注目してみた。

ハヤブサの目・ファルコンズアイを持つ男・小林快次。人類が生まれるはるか前、地球上を支配していた恐竜の研究で次々と新発見を成し遂げてきた北海道大学の恐竜学者だ。

貴重な化石を次から次へと発見するその能力は、世界でも指折りの。畏怖を込めて“ファルコンズ・アイ”と呼ばれている。

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プロフィール

小林快次
小林 快次(こばやし よしつぐ)
生年月日:1971年生まれ
出身地:福井県
職業:北海道大学准教授
専門分野 :古脊椎動物学

経歴・学歴

化石に出合ったのは中学1年の頃で、毎日のように化石を採集する日々を過ごしていたらしい。横浜国立大学に入学するが、1年経たないうちに渡米。ワイオミング大学地質地学物理学科に入学し、飛び級で学士優秀賞を取得する。

卒業後はテキサス州に戻り、ダラスにあるサザンメソジスト大学の大学院に進学、日本人で始めての恐竜の博士号を取得した。現在は北海道大学総合博物館准教授を務めている。

もうなんか全然想像もつかない世界。渡米して飛び級で卒業って優秀すぎる。というより恐竜好きすぎる。もう楽しくて仕方がなかったんだろう。

僕も恐竜とかそういうロマンチックな話は割かし好きな方で、たまにネットで研究成果なんかが流れてくると興味を引かれて読んだりするものの、興味の方面で学歴そのものが仕事と言えるほど学にめり込めるのは正直すごい。

陳腐な表現でまことに申し訳ないが、すごいとしか言い様がない。

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仕事

恐竜研究のバイブル「Dinosauria」の一部を、日本人で唯一執筆した人物でもあり、米国ランダムハウス社出版の「すべての年齢の恐竜愛好家のための最も完全で最新の百科事典(直訳)」にで“世界をリードする33人の古生物学者”として紹介されるなど、その仕事ぶりは世界中から注目を集めている。

現在は謎の恐竜の解明、恐竜から鳥への進化過程、恐竜を含む爬虫類の子育ての進化、といったテーマを研究しているらしい。

2011年3月の時点で命名した絶滅動物には、新属新種が6つある。

(Fukuisaurus tetoriensis, Sinornithomimus dongi, Qiupalong hunanensis, Chuxiongosaurus lufengensis, Koreaceratops hwaseongensisの恐竜類とPteraichnus koreanensisの翼竜足跡化石)と新種が3つ(Magnoavipes denaliensisとGruipeda vegrandiunusの鳥類足跡と水棲爬虫類のIkechosaurus pijiagouensis)

夢のないことを言えば、ぶっちゃけ恐竜について分かったところで何かが発展するわけではないし、誰かが幸せになるわけでもないし、何か重大な問題が解決するわけでもない(表面的には)。

それにかけてのこの情熱の傾けよう。プロフェッショナルとは斯くやあらんや。その曇り無き潔さに感服するばかりである。“ファルコンズ・アイ”なんて呼ばれて、自分が恐竜になろうかという勢い。

彼のアツい仕事っぷりをもっと詳しく知りたい人は、ナショナルジオグラフィックのWEBサイトに恐竜化石フィールド日誌なるものが掲載されているので、時間がある時にでもじっくり読んでみては。

恐竜のこと、科学のこと、恐竜に関わることの楽しさや難しさなどなど、職種に関わらず勉強になることがいろいろ書かれているのでオススメ。

Screenshot小林 快次/恐竜化石フィールド日誌
毎年4、5カ月かけて、恐竜化石を産出する世界各地のフィールドを飛びまわり、新たな恐竜化石を探しつづける小林快次さん。2015年は5月からフィールド調査に出かけるそうです。でも、そもそも恐竜化石の発掘調査とは、どんなことをするのでしょう? フィールド調査の様子を中心に、最新の恐竜研究の動向など、幅広く語っていただきます。

教えて恐竜先生!

小林快次
NHKの夏休み子供科学電話相談をご存知だろうか?小林快次氏はそこで、恐竜先生として小中学生の恐竜に関する疑問に答えている。くだらない質問でも恐竜に関することなら何でも教えてくれる。

恐竜の勉強がしたければ、今、北海道大学がアツイ!!

北海道大学/公式サイト
NHK・夏休み子供科学電話相談/公式サイト

著書の紹介

2015年7月の最新著作。「恐竜は滅んでいない」とは、なかなか豪気なタイトルではないか。

本書は「進化した恐竜」と「絶滅した恐竜」の2つに分けて、恐竜が進化し、現世していると言われている鳥類を『恐竜』にカテゴライズしてのこのタイトルらしい。つまり氏の研究テーマである「恐竜から鳥への進化過程」に及ぶ話のようだ。

なかなか興味を引かれるタイトルではあるものの、「恐竜ってロマンチックだよね!」程度の一般人が付いていける内容かどうかは分からない。リンク先のAmazonのレビュー1行目で既に頭が痛い。

ある程度の専門知識がある人向けかも?

土屋健著。小林快次氏は監修として参加している。ネット上に転がっている「恐竜に関する疑問」に優しく分かりやすく回答していく本で、面白そうだったので紹介しておく。

  • 恐竜はどれくらいの種類がいたの?
  • 新種は何をもって「新種」ときめているの?
  • 恐竜は何でこんなにでかいの?
  • 恐竜の知能ってどの程度?
  • 映画みたいな肉食恐竜どうしの戦いはあったの?

などなど、様々な疑問にQ&A形式を取りながらも、恐竜全般に関する知識が得られるように導かれていく良著らしい。恐竜学者への道というトピックがあったりするところなんか、「恐竜学」の入り口を想定して練られた本なのではないかと思う。多分。

こちらも土屋健×小林快次コンビの著書。恐竜といえばティラノサウルス。そのティラノサウルスについて詳しく解説しているのが本著。

「ドラえもん のび太の恐竜」や「ジュラシックパーク」などのフィクション作品に登場するティラノサウルスにも言及していて、知識ほぼゼロの人に向けて分かりやすく丁寧に解説しているらしい。

恐竜について詳しい事は何も知らないけど興味があるという人は、まずは土屋健×小林快次のコンビの本を探してみるのが良さそうだ。

監修って具体的に何しているの?と疑問に思う人もいると思うので、簡単にざっくり説明すると、映画監督のようなもの。信頼できる視点を持っている監督がもう一人という風に考えてもらえると近いと思う。

恐竜の研究成果については各方面から話が流れてくるものの、恐竜を研究している人にスポットが当たることはそんなにない。しかし、知っておくメリットは確かにあって、それは小林快次を追えば恐竜についての最新情報が追えるということ。

恐竜好きの皆々様は、きっと今日からGoogleの検索窓に小林快次の名を入力する頻度が増える。かもしれない。

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